世界175ヵ国で利用されているshopifyストア!テーマ(テンプレート)からアプリ、手数料、価格、参考サイトの事例まで徹底解説
昨年あたりからECで販売を行う事業者がかなり増えたが、その流れの中で昨今「shopify(ショッピファイ)」という言葉を耳にする機会も多くなったのではないでしょうか。日本で同様のサービスを展開しているのが、BASEやSTORES(ヘイ株式会社)だ。
・BASEやSTORESとの違いを知りたい
・shopifyの何が良いのか、自社が活用するのは適切なのか
・手数料や連携アプリの種類、特徴などを知りたい
ただ、普段なかなかその特徴や自社に活用の余地があるかどうかなどを知る機会も少ないだろう。
そこで今回は、上記のような方向けにshopifyの基本的な内容やサービス内容やポイントを比較した内容をご紹介していきたい。
目次
shopifyとは
Shopify(ショッピファイ)は、誰でも簡単に本格的なECサイトが構築・運営することができるサービスShopify(ショッピファイ)を提供している、カナダ発の企業だ。現在までに、世界175か国で利用され、170万ショップ以上の開設実績のあるグローバルシェアNo.1のECプラットフォームだ。
後述するが、オムニチャネルを実現したプラットフォームなだけに、数千種類のアプリと連携しており、様々なサービスを起点にしてユーザーにとってよりスムーズな購買体験が可能なサイト構築を実現している。
shopifyの特徴
shopifyの特徴は、「マルチチャネル販売」、「バックオフィス機能の充実」、「安心安全なシステム」、「拡張性と価格」など多くあるが、ここでは、以下3つを取り上げたい。
越境EC
自国以外の海外向けに販売活動を行う越境ECであるが、2019年時点でshopifyでの全取引の内19%が越境ECでのビジネスだ。越境ECサイトでは、言語、通過、決済方法など国内ECサイトとは異なる様々な機能が当然必要であるが、それらの機能を豊富に揃えているのがshopifyの特徴の一つだ。
アプリ
ここで言うアプリとは、まさに普段お使いになられているであろうスマホにあるアプリと同じイメージで、自社のShopifyサイトに合わせて必要なアプリをインストールし、サイトをカスタマイズできる。ECサイト構築と同じく、必要な機能を自社で一から作らずとも必要であろう数千のアプリが既に連携可能なため、後は簡単なクリック操作などで対応可能なのだ。
API連携
shopifyは様々なAPIを提供しているため、先ほどご紹介したようにユーザー(サイト運用事業者)が多くのアプリを活用することが可能なのだ。また、shopify自体の成長性は今後もかなり見込めるため、shopify上でのサービスを提供したいアプリ開発会社もAPIが豊富にあるだけに、今後もますます多くの開発が行われ、追加利用できるアプリもまだまだ増えると考えられる。
shopifyのテーマ
誰でも簡単に本格的なECサイト、ネットショップが作れると言うだけあって、サイトデザインのテンプレートも豊富に揃っており100以上のテーマがある。当然、自社でカスタマイズすることも可能であるが、既にある無料テーマを活用しても十分に魅力的なサイトが作れるようなコンテンツが揃っている。
テーマについては、無料、有料、shopify以外の活用が考えらるが、いずれの場合も自社の商品やターゲットを想定して、よりイメージに近いデザイン、機能、導線などが構築できるように事前に確認もしっかり行っておきたい。
例えば、機能が多すぎたり少なすぎたり、日本語に対応していなかったり、モバイル画面に対応していないものもあるため、事前に想定できる確認事項はしっかりチェックしておこう。ちなみに、以下shopifyの公式ページにテーマの一覧があるので、気になる方は一度どのようなデザインがあるのか確認してほしい。
価格
shopifyの価格については、公式HPにも記載があるが以下の通りである。
shopify plus
通常のshopifyとshopify plusでは、大きく「スタッフアカウント数」と「月額料金」の2つが異なる。通常のshopifyのスタッフアカウント数が2~15なのに対してshopify plusでは”無制限”、その代わり月額料金についてもshopifyが3,000円〜30,000円なのに対して、shopify plusは月額20万かかる。
もちろん、その他運営などに際しての機能的な部分の利便性が向上する。例えば、受注・在庫の表示や顧客管理が自動化できたり、複数のサイトをまとめて管理できたり、サイト構築の際のテーマのカスタマイズも幅広い選択肢がある。
機能の内容や価格面から、初めのECサイトや月商数十万~数百万円規模のサイトでは必要ないと言っても問題ないだろう。かなり本格的にEC事業を行う企業の利用がほとんどと考えられる。
手数料
Shopifyではshopify Paymentという、Shopifyが展開する独自の決済サービスがあり、このサービスを利用することで、手数料に関してはベーシック〜プレミアムで3.4%〜3.25%と、BASEやSTORESと比較しても安い手数料率になっている。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | 取引手数料 | 事務手数料 |
---|---|---|---|---|---|
Shopify | 無料 | 29ドル〜 | 3.25%〜3.4% | 無料 | 無料 |
BASE | 無料 | 無料 | 3.6% + 40円 | 3% | 無料〜500円 |
STORES | 無料 | 無料〜1,980円 | 3.6%〜5% | 無料 | 無料〜275円 |
評判・口コミ
ShopifyとBASE、両方使ってみたけど圧倒的にShopifyのほうが使いやすいな。
特に、BASEは一回の出金の限度額が100万円なのに驚いた。
月商200〜300万とかあるショップはBASEは選択肢にならないのでは……。Twitter – @IHayato
Shopifyの管理画面が使いやすい理由。
UXチームとデータサイエンティストが連携して、利用場面の検証を重ね改善し続けているから。
昨日、注文管理画面に追加された分析バーもそのようにして表示する内容や粒度、見せ方を決めていったとのことTwitter – @shotasato_nsw
Shopifyって買う側にも使いやすいんですよね。あんまり語られてないけど、すっきりしたAmazonって感じ。Twitter – @uneidou
事例
ここでは実際にshopifyを利用している企業・サイトをいくつかご紹介したい。誰もが知っている様な大手企業から昨今はDtoCの事業モデルでサービス提供をしているベンチャー企業の利用も増えている。
所感
カナダ発で海外のサービスということもあり、少し前までは日本語に対応した提供ができていない状況だったが、今はほぼ問題なく日本語にも対応しておりUI含めたサービスの利用のしさすさも格段にあがっていると感じる。
これからECをひとつの事業として立ち上げや本格化を考えられている企業に関しては、自社EC構築の選択肢としてshopifyをおすすめしたい。現時点だけではなく、今後もますますユーザー、顧客にとって魅力的なサイトになるだろう。